マンガル
●赤の大地マンガル (Mangal)
炎竜王の統治による炎竜の国。
・気候
火山が多く、ごつごつした岩場ばかりで草木は生えていない。
火山の噴火による雲の発生が多く、その際に雨も一緒に降る。
雷が生じる事もあり、それで命を落とすヒトもいる。
・守護竜:炎竜
硬い鱗と尻尾、三本爪、そして燃えるような赤が特徴的な竜。
外見はヒトの姿に鱗と爪、尾が生えた程度とあまり差は無いが、炎竜石を用いることで巨大な竜の姿に変化することが出来る。どちらの姿でも炎を吐くことが出来る。
王には嫁と子が種族問わずたくさんおり、炎竜とのハーフも珍しくない。
炎竜の雄は炎竜王との1対1の勝負で認められれば一人前。成竜の印に身体のどこかに印が彫られる。
(40歳で成竜。ただし、ヒトの時間では炎竜の40歳は20年)
・自然
大きな成層火山がひとつと、小さな火山やカルデラが点在する。
マンガルのシンボルにもなっている大火山は現在も活動しており、住民たちは火山が煙を吐き出しているのを見て山の状態を確認する。(煙が止まるとマグマが流れ出すと言われている)
・食べ物
炎竜は何でも食べる。特に肉。
ヒトは火山付近で火に当たって落ちてきた鳥とか虫とかを食べる。特に鳥は滅多にないからごちそう。
あとは狩りでアゴワ等の生き物を捕まえる。
〇マグマチゴ
溶岩のような見た目で、外はカリッと中はジューシーなフルーツ。
溶岩が冷えて固まった岩から生える植物で、暑い所で育つ。
慣れていないとヤケドするくらい熱い。
そのまま食べたり、虫や肉の入ったスープの隠し味に少量入れたり、潰してソースにしたりと調理法は様々。
冷やすと固くなってしまい食べられないが、粉々にする方法があれば粒状にも出来るかもしれない。
・生き物
〇ケダマ
ヒトの顏と同じ位のサイズの毛の塊に、細長い耳が生えている。
目が退化し、代わりに耳が発達している。
一定以上の轟音は聞こえないような構造で、噴火などですごい音がしていても足音を聴き分けられる。
毛皮が熱を吸収・冷却して、体内までは熱がこもらない。
毛皮目的で捕獲されることはあるが、食用にはならない(硬くて食えない)
ケダマの毛は岩と同じような色をしている。
好物はマグマチゴ
出っ張った前歯でマグマチゴを叩いて、熟しているか確かめる。
〇アゴワ
後ろ脚と聴覚のないワニのような生き物。
目が発達していて、頭の真後ろ以外は全部見える。
鼻も多少は利くがマンガルではあまり意味が無い。
前足は前2本・後1本の3本爪。体制の維持と岩を登る時に使われることが殆どで、爪で獲物を捕獲したりはしない。その為、爪は頑丈ではあるが鋭さは欠ける。
牙も肉も使えるため、炎竜・ヒト問わずよく狩られる。
鱗も刃を通さないほど頑丈で、柔らかい腹の方から切り開いて、防具に加工されたりする。
好物はケダマ
鋭い牙で突き刺して、獲物が動かなくなってから巣穴に持ち帰って食べる。
・町
炎竜王を頂点に、強いものが偉いという分かりやすい体制。
炎竜王をはじめ、多くの竜はマンガル大火山の近くに住む(度胸試しも兼ねているらしい)
一人で狩りが出来るようになると、成竜前でも追い出される。
煙や灰を避けるために岩で壁と天井をつくるが、家と呼べるようなものはない。
(炎竜サイズの大きなかまくらのようなもの)
・ヴルカンフォート(火山砦)Fort volcan
人口は少ないが、ヒトの住む集落もある。
炎竜王と関わりは一切なく、別々に生活している。ハーフが産まれる事を快く思わない者が大半だが、子に責任はないので、本人が望めば集落に招き入れる。繊細な性格の子は馴染めないかもしれない。
豪快な気質の者が多く、女性でも狩りを行う。
炎竜よりは家っぽいものを建てているが、あまり快適ではない。(岩製
住民間の距離は近く、家族以外でも自由に家に出入りするし、寝泊りもする。
食料は集落の住民全体のもの。蓄える場所がある。食事は一斉に作って全員で食べる。食べ損ねたら無し。店などは当然ない。
外との話し合いや交渉の為に、集落で一番頭の良い者が頭領になる。
そのため、ハーフや外から来て住んでいる者が頭領になる事も。
砂海からの行商人がメイン。
マグマに備えて、集落は何層もの高い岩で囲まれた場所に作られている。
大火山より離れた場所にあり、大火山方面の岩壁は他よりも高く頑丈になっている。
外に出る際は、岩の階段(歩きにくい)を登り降りする。
炎竜は自分の吐く火を使う。
マンガルのヒトは砂海から流れてくる火床石を利用する。