ラーフ
●城壁都市ラーフ (Rahu)
北東に位置する国で、シュクラ程ではないが寒い土地。
・気候
南の方の国と比べると年中寒いが、特に寒い時期と暖かい時期がある。
地、陰、白竜月は雪が降る日が多く、その中でも陰竜月は雲に覆われて太陽が見えなくなる。
・守護竜
闇の竜の頭が埋まっているとされている。
・自然
土地は豊かとは言えず、特に城の近くは石造りの家や石畳が多く、植物は殆ど見られない。
ラーフ民の食料の半分は、町外れに住むアウラたちが育てている作物。
残りは他国からの輸入と、ラーフでも育つ「ラーフ麦」(主にパンに使う)など。
(周辺の町で育てられている)
※アウラの住む地は大地に栄養を与えると言われており、植物が良く育つ。
その為、作物の育ちにくいラーフでは昔からアウラとは友好な関係を築いてきた。
・生き物
竜やチャンドは追い出され(捕えられ実験に使われているという話もある)
国内で見掛ける事はほぼない。
〇リュルフ
体高170〜180cmの大きなキツネのような生き物。
穏やかな性格で、群れで生活する。
ラーフ城で飼われているリュルフはヒトに慣れていて、背に乗れる。
長距離の移動や、荷を運ぶのに活躍する。
・街
現在のラーフはヒト以外の種族を徹底的に排している。
もし衛兵に見つかれば、捕えられることになるだろう。
首都は大きく分けて3つのエリアに分けられる。城を中心とする城壁内、富裕層が多く住む街壁内(中央区)、木製の小屋が寄り添うように建つ貧民街(Favela)である。
住む場所によって明確に暮らしぶりが変わる。
中央区には店も集中しており、朝早くからパンの焼ける匂いが漂う。
王都以外にも小さな町がいくつか存在する。
・城
貴族と騎士、その家族だけが入城できる。
城壁内に屋敷を持つ貴族も居る。
ラーフ王は現在は表に殆ど出てこず、竜の討伐やスーリヤ攻めを命じている。
(公には病気であると発表)
〇ラーフ騎士隊
第一騎士隊から順にいくつかの隊に分かれる。
優秀な騎士は富裕層の住むエリアに住むことが出来、家族も同様の待遇を受ける。
その他の騎士は、普段は城壁内の宿舎に泊まる。
主な武装はわに革の鎧とマント、石剣(わに革は砂海から仕入れた皮を使っている)
第一騎士隊
隊長はクレイヴ・ソーラス
銀の英雄と呼ばれた男の息子で、左利きの青年。
第二騎士隊
隊長はイーヴ・フィデリオ
ラーフに仕えるフィデリオ家の長男。
クレイヴ独立部隊
クレイヴ直属の部下、マグニとテルのいる部隊。
特例として、ヒト以外の種族の所属を許されている。
陣術術具開発研究所
通称「研究所」
本来は才能のあるものが術具を用いて行う陣術を、あらかじめ術具に術式を込めて一般のヒトでも利用できるように研究している者たちの集まり。
裏ではもっときな臭い研究を行っているという噂もある。
ラーフ民
・信仰
ケートゥとは一つの国であった過去から、同じヴァナ教信者が多い。
風習や習慣に根付いていることも多く、ヴァナ教に関わる所作とは知らずに行っている者も若者には居る。
成長を祈って、ヴァナ教に関係する名前を付ける家は今もよくある。
※詳しくはケートゥで
・双子
ラーフとケートゥが一つの国「ノルデンミッテ」と呼ばれていた時代の出来事により、ラーフで生まれた双子は引き離される。
其れゆえ、ラーフでは双子が一緒に生活することはない。
二つの国に分かれた際に追われた双子たちは、生き残って各地へ散り、一部の者たちは「アインスラント」で暮らしている。
・黄金街道(Gold Road)
ラフロ伯の治める関所からブドゥハへは、ブリハスの森を通らない唯一の街道が通っており、通常はこの道を通って旅する。通行税がかかり、人数に対して料金が発生するため、商人は人手の多くかかる品はあまり貿易しない。
最近ではラーフ国から更に厳しい貿易制限がかかり、商人自体の出入りが少なくなっている。
街道が出来る以前はブリハスの森を通るのは絶望的であったため、商人にとっての黄金に通じる街道という意味で黄金街道と呼ばれるようになった。
ラフロ伯、アウラ、陣術についてはまた別項で。