ソーマ
●天影の街ソーマ (Thoma)
身分差は存在しないチャンドの街。住民の殆どが職人。
特殊な境遇から、排他的で余所者には心を開かない。
位置的にも旅人が通る事は少ないため、余所者が訪れる事は少ないが、定期的に立ち寄る商人は存在する。
・気候
陰竜が空を覆っている為、昼間でも暗い。
年中通して似たような気候で、ひんやりとしている。
体にフィットするインナーを着込み、上からややダボついた服を着ている者が多い。
服にはあちこちにポケットが縫い付けられており、道具や携帯食が入っている。
・守護竜:陰竜
普段はソーマ全体を覆うように、ドーム状の形をとっている。色は半透明の黒。
実体はなく、触れることは出来ない。
(過去に太陽竜が闇の竜を倒した際に、切り離された影が竜になったもの)
・自然
◆月光林 (Máni silva)
ソーマの東側に広がる、月の神が遊びに来るという伝説のある、鉱石でできた樹林。
石樹には、月の光を蓄えて灯りの代わりになる「月光石」が含まれており、ソーマでの貴重な灯りである「月光灯」の材料になる。石樹のままだとうすぼんやりとしか光らないが、木から剥がして磨くと、光を蓄える量が増える。
月光石は朝から夕方にかけてだんだん光が落ちていって、夜には黒くなる。月光石が光を蓄えるまでの時間、それがソーマにおける“夜”
石樹の鉱石を使ったランプや石細工が主な収入源で、定期的に商人がやってくる。
ソーマでは植物が育ちにくく、生活に必要な食物は商人と物々交換する。
一応マンガルとはこの林から行き来できる。
・種族
過去の迫害から、他種族、特にチャンド以外の「ヒト」を嫌う傾向があり、
チャンド以外の種族は住んでいない。
・町
陰竜に覆われた領域すべてが「ソーマ」であり、町は一つしかない。
昼間でも薄暗いため、職人による様々なデザインの街灯が並んでいる。
町全体で見ると統一感のある幻想的な町だが、至る所に個々の拘りも見られるアーティスティックな町。
ソーマの家屋は元からあった石樹を利用したものが多く、職人たちが石を削って加工している。
外から見ると球体に近い形をしており、屋根も石を丸板に加工したものをうろこ状に並べてある。
屋根の部分には石樹の「葉」の部分を使う。「石樹」と呼ばれるように、木に近い材質をしている為、葉の部分は幹と比べて柔らかく欠けにくい。釘状に加工した石で補強してある。
ソーマのヒトビト